【書評&要約】『繊細な人の心が折れない働き方』の感想|読んだら少しだけ考え方が変わった
こんにちは!葉月(@kamikitahaduki)です!
突然ですが、みなさんの中で
・不機嫌な上司がいると「私なにかしたかな……」と不安になる。
・誰かが怒られていると自分が怒られているような気持ちになる。
・嫌いな人がずっと頭から離れない……
このような経験をして「働くのがシンドイ……」と思ったことはありませんか?
かく言う僕もその中の一人なのですが、もしも同じようなお悩みを抱えている方がおりましたら、おそらく僕と同じ『HSP(繊細さん)』かもしれません。
そんな悩みを解決する本が、本日紹介する『繊細な人の心が折れない働き方』です。
この本を一言で表すと『HSP(繊細さん)の特徴から、
そんな自分との付き合い方』が書かれている本だ。
例えHSP(繊細さん)以外の方でも
『仕事のストレスをなんとかしたい!!』
という方にぜひ手に取っていただきたい一冊です!!
それでは内容や感想を書いていきます!
- 『繊細な人の心が折れない働き方』ってどんな本?
- 『繊細な人の心が折れない働き方』を購入した理由
- 『繊細な人の心が折れない働き方』の著者
- 『繊細な人の心が折れない働き方』|HSPについて
- 『繊細な人の心が折れない働き方』の内容紹介
- 『繊細な人の心が折れない働き方』の感想
- 『繊細な人の心が折れない働き方』のまとめ
『繊細な人の心が折れない働き方』ってどんな本?
【概要】
◆タイトル
繊細な人の心が折れない働き方
◆著者
◆出版社
ナツメ社
◆発売日
2021年4月15日
本書の特徴としては一貫して『各章にマンガやイラストが多く盛り込まれており読みやすい』印象を受けました。
そのほかにも本書で書かれているストレス解消法や考え方のテクニックは簡単なものが多いので、読んだ後にすぐに実践することができます。
文章自体も難しく書かれていないからスラスラ読めるのもポイントだな。
昔より集中力がなくなったおじさんには助かったよ……
『繊細な人の心が折れない働き方』を購入した理由
僕が『繊細な人の心が折れない働き方』を購入した理由は、以下の4つです。
- 昔から他人の『不機嫌』に敏感。
- 嫌いな人のことが家に帰ってもずっと脳内に居続ける。
- 「会社の為に頑張ろう!」と意気込んでしまうが故にミスをすると深く落ち込んでしまう。
- 『完璧主義』な故に何事も100点じゃなかったらアレコレ考えてストレスが溜まる。
とにかく社会人になってから顕著に上記のような理由でストレスが溜まることが多かったので「なにかいい方法はないものか」と思ったのが購入したキッカケでした。
とくに『完璧主義』と『ミスすると深く落ち込む』は
セットでやってくるから数日くらい憂鬱な気分が続くよ……
パワハラを受けてた時には休日でもそいつが脳内で怒鳴ってたな。
また、本書を購入した時は適応障害で会社を退職しており、当時の担当医から
「話を理解するリハビリとして本読んでみて」
と言われたのでリハビリも兼ねて購入しました。
『繊細な人の心が折れない働き方』の著者
※Twitterより引用
『繊細な人の心が折れない働き方』の著者である井上智介先生は
などの多数の実績を持っている方です。
そのほかにも『大雑把に笑って生きる』をモットーにブログやSNSにて心がラクになるコツを発信されております。
書籍は職場や子育てと言った身近にある『シンドさ』に寄り添ったものが多いね!
機会があれば他の本も読んでみたいな。
下記に井上智介先生のブログやTwitter・Amazonの出版リンクをまとめておりますので、もしも興味がありましたらぜひチェックしてみてください。
『繊細な人の心が折れない働き方』|HSPについて
そもそもHSPとは?
『HSP』と聞くとなにか小難しく聞こえるかと思いますが、一言で表すと『生まれつき感受性が強い気質を持ったとても繊細な人』です。
正式名称は『Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)』であり、『HSP』はその略語となります。
HSPは1996年に米国の心理学者であるエイレン・アーロン博士が提唱した言葉であり、HSPは“病気”ではなく“気質”であると本書でも語られています。
そんなHSPさんですが、アーロン氏の調査によると5人に1人はいると言われており、僕は本書でこれを知って「同じ気持ちを抱えている人って結構いるんだな」と少し安心しました。
みんな隠して過ごしてるんだね……
HSP(繊細さん)の特徴
そんな5人に1人いると言われているHSP(繊細さん)ですが、主な特徴としては以下の二つです。
- 音や匂い、光や触感(手触りなど)に敏感。
- 他人の言動や感情・心の変化に敏感。
音や匂いといったものから人の感情などに人一倍敏感であるが故に、人より疲れやすかったりストレスを抱えてしまったりしてしまいます。
ちなみに僕の場合では下記のような時に強い疲労感とストレスを感じる時があります。
人によっては「誰だってそうでしょ」と思うかもしれませんが、“あくまでも参考”として四つ記載しておきます。
- 自己肯定感が低く、他人の評価に合わせる
→自分の設定した目標通りに仕事が進まなかったりすると、自分の仕事のできなさに落ち込んでしまう。
また、仕事では常に自己評価が低いため他人(上司や他部署の人など)の評価が自分の全てになる。
- 嫌いな人のことが頭から離れない
→以前の会社でパワハラに合っていた時にずっとその人のことが頭から離れない。
「あの人にも良いところがある」「自分の為を思って言ってくれている」と思い込むが、そう思うことにもストレス。
- 完璧主義
→一般的であれば60点くらいで満足するところを、少しでもミスすると「なぜミスをしたのだろう」と落ち込んでしまう。
(1・2回目の転職の時は一字一句覚えていた自己紹介が言えなかったり上手く質問に答えられなかっただけで酷く落ち込みました。)
- 自分一人の時間や空間がないと酷く疲れる
→終日のセミナーや仕事中などに一人の時間がないと疲労感が凄い。
だいたい落ち着ける空間がないので個室のトイレが一番落ち着く。
HSP(繊細さん)のセルフチェック
セルフチェックに関しては下記のサイトなどで確認することができます。
もしも「自分はどうなんだろう?」と思った方がいらっしゃいましたら試してみてはいかがでしょうか。
ちなみにお前の結果はどうだったんだ?
僕の結果はこんな感じだよ!
『繊細な人の心が折れない働き方』の内容紹介
『繊細な人の心が折れない働き方』は以下の内容で構成されています。
第1章〜第2章では『なぜHSP(繊細さん)が職場でシンドい思いをするのか?』の明確化や、職場での人間関係の悩みに対する解決策が紹介されております。
そのため、この章を読むことで『自身のケースに合った解決策』を見つけることができると思います。
- 他人の機嫌が気になってしまう
- 中途半端な出来の自分が情けない
- 自分に対して自信が持てない などなど……
- 相手の不機嫌はあなたのせいではない
- 時には逃げるが勝ちということもある
- 気持ちを切り替えるルーティンを作る などなど……
続いて第3章〜第5章までには仕事中や日々の暮らしの中で発生するストレスに対する考え方や、ストレスを減らす方法を紹介しております。
本章を読むことで 自分が今まで悩んでいた考え方やストレスを減らすことができると思います。
本書に記載されている方法に関しては、読んだ後にすぐに実践できるくらい簡単なものが多かったので個人的には目から鱗でした。
- 100点はとらなくていい、60点で合格
- 「負け」は人を支える力になっている
- 休憩時間中に3分間は目を閉じる などなど……
最後に第6章〜第7章はHSP(繊細さん)の強みから職業別のアドバイス(事務・接客・営業・エンジニアなど)が紹介されております。
本章を読むことでHSP(繊細さん)の強みの発見から職業別での考え方を学ぶことができます。
個人的にHSP(繊細さん)強みに関しては当たり前に思っていた部分が
多かったけど、本書を読んで「もっと誇っていいんだ」って思ったよ!
真面目に仕事に取り組んで、しかもリスク管理もできるんだから
職場では重宝される人材だと思うぞ。
『繊細な人の心が折れない働き方』の感想
『繊細な人の心が折れない働き方』|HSPについて』でも記載の通り、僕自身は社会人になってから自己肯定感の低さや完璧主義なのもあって精神が病んだり、3回やった転職活動の内2回目までなんかは
「自己紹介が上手く言えなかった……」
「あの時あぁ答えておけば完璧だったのに言えなかった……」
「また面接落ちた……なんて自分はダメなんだ……」
と、とにかく完璧にできない自分のダメさ加減で落ち込むということが止まりませんでした。
僕の経歴は下にある自己紹介記事を読んでいただけますと
幸いです……!
ですが、本書を読んでからはそんな自分を受け入れつつも、考え方を変えたことによって以前よりも心が軽くなったと思います。
そんな僕が本書を読んで一番心に残った一節はこちらです。
まず、自分を犠牲にしてまでしがみつくべき人間関係や職場は、世の中にひとつもないと思ってください。ズタボロになるまで我慢する必要はどこにもないのです。
“『繊細な人の心が折れない働き方』』第2章「職場の人間関係がツライ」(P.68)より”
この一節を読んだ時、僕の心に溜まっていたモヤモヤがストンと落ちていったような気がしました。
と言うのも、僕は今まで3社の会社で仕事をしていましたが
1社目→パワハラを我慢して心身に不調をきたす
3社目→残業過多や社風の合わなさにストレスで適応障害になる
と3社中2社は精神を病んだ末に辞めてます。
(正確には2社目も自己肯定感の低さから酷く落ち込んで辞めましたが……)
それはなぜか。
理由は一貫して『自分を犠牲にしてまでその会社にしがみついていたから』です。
1社目のパワハラでは
「あの人は自分のためを思って言っている部分もある」
「あの人がキレるのは自分が至らないからだ……」
「転職したいけど自分のスキルで行ける所なんてない……」
と思ってました。
3社目では
「会社はクソだけど仕事に慣れたら残業も減って働きやすくなるだろう……」
「仕事頑張ればきっと会社も認めてくれる……」
「転職したいけど短期離職しちゃったから次はない……」
と思ってました。
そう思いながら仕事をした結果はどうでしょうか?
病んだ精神&メンタルクリニック代「よろしくニキー!wwwwww」
はい、無駄に精神を消耗した挙句それが苦い経験(トラウマ)となり無駄な出費が発生したわけですね。
そういう苦い思い出があるからこそ、みなさんには
自分を犠牲にしてまで働いて欲しくはないと思ってるよ!
家庭を持っていたりなどで中々逃げ出せない人もいるだろうけど、
無理のしすぎで心を壊して働けなくなる方がよっぽど大変だからな。
また、本書の中で今は下記の考えを意識的におこなうようにしてます。
- 「60点で合格」と考える
- どうしようもない問題は忘れる
- 小さな成功体験を積み上げる
今現在僕は転職活動をしておりますが、上記の意識改革をおこなったことで前回よりも前向きかつさほど落ち込まずに転職活動をおこなうことができてます。
企業「厳正に選考した結果、誠に残念ながら貴殿のご希望に添いかねることになったわ。すまんな」
— 葉月@転職中の無職おじさん (@kamikitahaduki) July 7, 2022
ワイ「ええんやで^^」
優しい世界
これは前向きって言えるのか……?
前回の転職は落ちる度に存在を否定されたような気持ちになって
酷く落ち込んでたから、だいぶ気持ちが変わってるよ!
上記を踏まえ、本書はHSP(繊細さん)含む様々な方の職場や人間関係の悩みを解決できる一冊だと感じました。
『繊細な人の心が折れない働き方』のまとめ
本書のまとめだな。
以下は本書で僕が学んだポイントだよ!
- 「60点で合格」と考える
→たとえ完璧にできなくても「まぁいいか」と自分を認めるようにする。
- どうしようもない問題は忘れる
→どうしようもないことは考えるだけ無駄なので忘れるようにする。
- 小さな成功体験を積み上げる
→「今日も時間通りにちゃんと起きれた」といったどんな小さなことでもいいので、成功体験を積み上げる。
上記の学びポイント以外にも本書では様々なストレスの対処法や考え方が書かれておりますので、もしも本記事を読んで気になった方がおりましたら是非読んでいただけたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!彡(゚)(゚)